特集
メタボ、痩せすぎ、水はけ不良…
困った土の整え方
畑の土は、まさに野菜づくりの土台。その良しあしが栽培の可否を決めると言っても過言ではありません。『やさい畑』読者のみなさんに、ご自身の畑の土に関するアンケートを実施したところ、「土になにかしら問題がある」という回答が、なんと86%にも上がりました。過度な土づくりによって養分をため込んだ“メタボな土”、長年耕作されていない荒れ地のような痩せた土、雨水がいつまでたっても引かない“水はけ不良の土”。そうした困った土を整えるすべをケース別に紹介します。
【主な内容】
・土づくりは“土の診断”から始まる
・土の診断①物理性をチェック
・土の診断②化学性をチェック
・土の整え方・ケース① 水田を転用した水はけの悪い畑
・土の整え方・ケース② 砂地で水はけがよすぎる畑
・土の整え方・ケース③ 耕作者が毎回異なる貸農園
・土の整え方・ケース④ 休耕地を耕したばかりの畑
・土の整え方・ケース⑤ 宅地造成された庭先の畑
・小面積の畑に最適! 生ごみを活用した土づくり
監修/後藤逸男
農家のための土と肥料の研究会「全国土の会」会長。東京農業大学名誉教授(農学博士)。昭和25年、愛知県生まれ。日本国内の畑の“メタボ化”に警鐘を鳴らし、半世紀以上にわたり農業生産現場に密着した実践的土壌学に取り組む。近著に『改訂新版 環境・資源・健康を考えた土と施肥の新知識』(共著 農文協 2021年)。