巻頭特集
ずっしり極玉がかならずとれる
タマネギ 優良肥大の研究
タマネギを育てるなら、大玉を収穫したい――。
多くの菜園愛好家に共通する思いではないでしょうか。
しかし、タマネギは大きければよいというわけではありません。
人と同じように太りすぎはよくないのです。
タマネギの体は、大部分が葉でできています。
しっかりと葉を展開させてやることで健康的に肥大が進み、
ずっしり重く、よく締まった極玉ができます。
タマネギが肥大するメカニズムと、それを最大限生かした育て方をじっくり学んでみましょう。
監修/池田裕樹
宇都宮大学農学部准教授。東北大学大学院農学研究科博士後期課程修了後、日本学術振興会特別研究員、農研機構東北農業研究センター任期付研究員を経て、宇都宮大学に着任。博士(農学)。専門は園芸学。栃木県真岡市にある附属農場を研究拠点に、タマネギとトマトの栽培試験や生育調査、遺伝子レベルの実験を続け、品質や生産性を高めるための基礎研究を行う。