家の光協会

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やさい畑

2024年6月初夏号

922円(税込み)

2024年5月3日発売

IENOHIKARI

特集

早期発見・早期治療
夏野菜の❝熱中症❞を防げ

太陽の光が強く、気温も高い夏は、野菜がぐんぐん生長しようとする反面、水や養分が不足して❝熱中症❞を起こす危険性が高まります。
野菜の異変にいち早く気づき、どう手当てすればいいのか—。近年の異常な暑さに打ち勝つための方策をお教えします。

監修/内田達也
アースケアテイカー。(株)いかす 取締役。1976年、東京都生まれ。神奈川県平塚市で7haの有機栽培圃場を運営し、年間50品目の野菜を出荷。持続可能な農業の担い手を増やす「はたけの学校【テラこや】」講師を務める。

栽培連載

省力で無農薬で多品目を作ろう
ダンドリ達人の有機菜園講座

定年退職後、千葉県佐倉市で750㎡の畑で年間60品目の野菜を作る舞田隆志さん。体力の低下を補うため、徹底的にむだをはぶいて省力栽培を実現しています。
【初夏号で紹介する野菜】
● ミニカボチャ
● ゴーヤー 
● 姫トウガン
● スイカ
● オクラ 
● ラッカセイ
● エダマメ
● モロヘイヤ
● サツマイモ

第2特集

いままでの常識を覆す!
これが最新、真実、信頼の
シン・ショウガ栽培

ショウガは意外と栽培が難しい野菜です。
今年こそ失敗しないために、とっておきの栽培法を紹介します。教えてくれるのは、全国のショウガ産地や生産者を訪ね、自らも栽培研究を重ねているショウガのプロフェッショナル。
プランターでの栽培や、保存のコツも紹介します。

めざせ大発見 畑の探究者

やった! 一山100本どり
サツマイモの山盛り栽培

パプアニューギニアの高地には、サツマイモを主食とする人々が住んでいます。その栽培法は独特で❝マウンド❞と呼ばれる土の山に、つる苗を植えて高い生産性を上げています。
そこで、現地のマウンドを参考に、土を山盛りにして山盛りのサツマイモを収穫する❝山盛り栽培❞に挑戦しました。
 
栽培・文/和田義弥
大学卒業後、出版社勤務を経てフリーライター。茨城県石岡市に暮らし、約5反の田畑で自給用の米や野菜を栽培。世界70か国以上を旅したなかで出合った多様な栽培法を実践する。著書に『一坪ミニ菜園入門』(山と渓谷社)などがある。

イガさんの菜園実験室

より多くの実がとれるのはどっち?
ナスの更新剪定VS切り戻し収穫

ナスのなり疲れ対策として、枝をばっさり切り落とす「更新剪定」が知られています。
いっぽう、農家では収穫時によけいな枝葉を切り落とす「切り戻し収穫」をして、なり疲れを防止しています。
はたして、どちらの方法がより多くの実を収穫できるのでしょうか。

栽培指導/五十嵐 透
東京都練馬区の農業体験農園「イガさんの畑」園主。練馬区農業体験農園園主会会員。江戸時代から続く農家に生まれ、平成11年に農業体験農園を開設。現在は約120名の利用者に、年間約20種類の野菜の栽培法をわかりやすく指導している。

フクダ流ひらめき菜園塾

育苗も定植もらくらく簡単!
エダマメの❝芽出し植え❞

芽出し植えは、ポリポットや種まき培土、鳥害対策用の資材が少なくてすみ、育苗中のスペースもとりません。
そのうえ、間引きが不要で、種のむだもありません。たくさん作りたいエダマメにうってつけの画期的な方法です。

指導/福田 俊
東京農工大学農学部卒。家庭菜園研究家&ブルーベリー研究家。元東京農業大学グリーンアカデミー専科野菜講師。埼玉県にある畑と都内自宅の車庫上スペースで有機・無農薬の野菜づくりを実践。YouTubeの「福田俊チャンネル」は、登録者4.4万人を超える。著書は『おもしろアイデア栽培術』(万来舎)など多数。

循環菜園 野菜づくりの新常識10

芽をかくタイミングで収量はどう変わる?
サトイモの芽かき実験

サトイモのわき芽かきについて、必須派、放置派があるようです。
わき芽かきを「する」場合と「しない」場合とで、どれくらいイモのできが違うのか、
①秋まで芽かきをする
②6月に芽かきをする
③芽かきなし
3つのパターンでイモの収量を比較しました。

栽培指導/内田達也
アースケアテイカー。(株)いかす 取締役。1976年、東京都生まれ。神奈川県平塚市で7haの有機栽培圃場を運営し、年間50品目の野菜を出荷。持続可能な農業の担い手を増やす「はたけの学校【テラこや】」講師を務める。

スマイル農園のなるほど栽培 第26回

同じ株数、同じスペースで収量が大違い!
大玉トマトの2主枝1本仕立て

大玉トマトは通常、わき芽をすべて摘み取り、主枝1本に順々に果房をつけていくのが一般的な栽培方法です。今回は、伸ばす枝を2本とし、それらを束ねてコンパクトな株姿にし、限られた面積でどっさり収穫しようという目論見を立てました。
実際にやってみると、近年の酷暑にふさわしい栽培方法だとよくわかりました。

指導/豊泉 裕
1967年生まれ。東京都立川市の農業体験農園「スマイル農園」園主。江戸時代から続く農家の十代目で、就農29年め。農園利用者に年間約50種類の野菜の栽培を指導。

自然栽培を成功させる方法 vol.2回

植えつけは
野菜の都合が最優先

神奈川県愛川町の農園で、年間100品目もの野菜を出荷している田村吾郎さん。自然栽培を実践している田村さんの農場では、草に守られるようにして、健康そのものの野菜が育っています。田村さんの口癖は「野菜のじゃまをしないように」。野菜が育つタイミングに合わせて作業をするのが、元気に育てる秘訣です。なかでも、いちばん重要だという植えつけについて、夏の3大野菜のナス、トマト、キュウリを例にご紹介します。

栽培指導/田村 吾郎
1971年、神奈川県生まれ。東京農業大学大学院農学研究科修了2012年、愛川町で就農し、「わんぱく自然農園たむそん」を開園、無肥料・無農薬で栽培した野菜を地元の直売所で販売するほか、個人宅やレストランに届けている。

別冊付録

すぐわかる&よくわかる
野菜別3大病害虫攻略ブック

夏野菜の栽培時期は高温多湿で病害虫の被害が多発します。
そこで野菜別に、とくに注意したい病害虫を3種ずつ取り上げ、見分け方と防除法を解説します。
さらに、すぐ実践できる対策ワザを紹介します。
【取り上げる野菜と内容】
○トマト
○ナス
○ピーマン
○キュウリ
○スイカ
○トウモロコシ
○エダマメ
○病害虫の発生を抑えるには
○物理的防除 光や熱、防虫ネットで防除する
○生物的防除 天敵を利用して防除する
○耕種的防除 品種選びや栽培方法で防除する
○化学的防除 農薬を使用して防除する
○家庭菜園・園芸におすすめの農薬