特集
持続可能な食料システムの構築に向けて
農と食の関係者は、“これから”をどう描けるか?
農家が作った農畜産物は、多様な立場の人々の協力があって、初めて家庭の食卓にのぼります。そうした流通を改正食料・農業・農村基本法では、「食料の生産から消費に至る各段階の関係者が有機的に連携し、全体として機能を発揮する一連の活動」として「食料システム」と定義しますが、果たしていま、どの程度「有機的に連携」できているでしょうか。また、青果物流通は「全体として機能を発揮」しているでしょうか。そこで、流通の各段階にいる関係者に、現状の課題を踏まえつつ、“これからの農と食”にたいする考えを聞きました。
〔概論〕青果物流通の基本的な仕組みと現実
〔消費〕現代に生きる人々はいまなにを欲するか
――博報堂生活総合研究所上級研究員 夏山明美さん
〔小売〕よさをきちんと伝えて売り切るのが仕事
――山梨県北杜市 ひまわり市場代表取締役 那波秀和さん
〔物流〕物流の2024年問題と農産品輸送
――公益社団法人全日本トラック協会
〔小売×卸売〕“壁”を打ち破り共闘をめざせ
――東京青果㈱果実第一事業部審議役 渡邊勝俊さん
――元㈱ヤオコー青果部長 塩原淳男さん
〔出荷団体〕先まで考える姿勢と価値の創造
――秋田県立大学生物資源科学部アグリビジネス学科准教授 林 芙俊さん
〔生産〕販売力を培った農家はいまなにを思うのか
〔総論〕ベクトルをそろえ力に変える 流通ウォッチャー 代田 実さん