家の光協会

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地上

2024年3月号

618円(税込み)

2024年2月1日発売

IENOHIKARI

特集

地域も働き方も“よくある”ために 農家のウェルビーイング入門

心身ともに健康で、社会的にも満たされた状態を表す「ウェルビーイング(Well-being)」が、ポストコロナの価値観として浸透しつつあります。農家はこの新たな価値観とどう向き合い、どんなアクションを起こしていくべきなのか。識者のインタビューや事例を通じて、生産だけではない、新たな農村の価値について考えます。

〔解説〕地球規模で、よりよい社会をめざす機運が高まっている
前野隆司さん(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授)
〔事例〕世界一チャレンジしやすいまちで、楽しく稼げる農業を実現する
齋藤潤一さん(こゆ財団代表理事/AGRIST㈱代表取締役CEO
〔インタビュー1〕人が交わることで、社会は幸せになる
高橋博之さん(㈱雨風太陽代表取締役)
〔インタビュー2〕農山漁村の豊かな自然が、幸せな生き方・働き方をもたらす
橋本康治さん(一般社団法人Well-being in Nature事務局長)

不定期連載

脱炭素化への道 「ハゼという希望」

ハゼという木をご存じですか? 九州や西日本にしかない、日本固有のエネルギー作物です。このハゼの実が含んでいる「木ろう」が、かつては和ろうそくや口紅などの原料として、全国に流通していました。化石燃料に代替され、姿を消したハゼを復活させようと、一人の女性が立ち上がりました。矢野眞由美さんという方です。矢野さんは、ハゼのもつ豊かな可能性を開き、未来につなげようと、さまざまな取り組みをしています。矢野さんのご案内のもと、製ろうから商品開発、植樹までの取り組みをご紹介します。

特別企画

食べることで、東北を思う 「きっかけ食堂」という挑戦

NPO法人きっかけ食堂
東北の食材を使った料理を口にしながら、東日本大震災のことや東北の魅力を語り合う。毎月11日に開催される「きっかけ食堂」は、忘れられてゆく震災、遠くにある東北を、身近なものとする「きっかけ」をつくる場所です。2014年に大学生が関西で開始して以来、コロナ前には全国に広がり、延べ開催回数は200以上に及びました。風化に地道にあらがってきた活動を、メンバーの視点から追いました。

現場発!

盟You伝「梅干しと暮らしを守る 梅干しの盗難防止パトロール」

和歌山県JA紀南青年部三栖支部
ウメの生産・加工が盛んな和歌山県田辺市で、毎年秋から春先にかけてJA紀南青年部三栖支部のメンバーたちが実施している梅干し盗難防止パトロール。そのきっかけや今後の展開について話を聞きました。

DREAM MAKER ~明日をつくる農業者~「限界と余裕」

山形県三川町JA庄内たがわ青年部
21歳で親元就農してから約20年が経過し、これまでも原木シイタケ生産は、諸災害や資材価格の高騰などに翻弄されてきたと言います。悩み抜いたからこそ身に付いた、力の抜き方があるそうです。限界と余裕というタイトルに集約されるような、石栗さんの半生をルポします。