特集1
暑さに打ち勝つ 生育診断と育てワザ
2023年夏の暑さは異常でした。
読者のみなさんからは「暑くて野菜が育たなかった」という声が例年よりずっとたくさん寄せられています。
しかし実際には、人間が感じる暑さと植物が感じる暑さは異なります。
また生育不良の原因は暑さだけではなく、光・温度・水・風・作物生理が密接に関係しています。
この特集では「生育適温を超えたとき、野菜の体にはなにが起こるのか」を解き明かし、夏の厳しい気象条件からどう野菜を守ればいいのか、野菜ごとに解説します。
2024年5月2日発売
定価:922円(税込)
特集
暑さに打ち勝つ 生育診断と育てワザ
実験
ナスの切り戻し効果測定
実験
サツマイモのひと山丸ごと植え
実験
大玉トマトの主枝1本VS2本仕立て
別冊付録
病害虫撃退お助けブック
※企画・タイトルは変更することがあります。
特集1
2023年夏の暑さは異常でした。
読者のみなさんからは「暑くて野菜が育たなかった」という声が例年よりずっとたくさん寄せられています。
しかし実際には、人間が感じる暑さと植物が感じる暑さは異なります。
また生育不良の原因は暑さだけではなく、光・温度・水・風・作物生理が密接に関係しています。
この特集では「生育適温を超えたとき、野菜の体にはなにが起こるのか」を解き明かし、夏の厳しい気象条件からどう野菜を守ればいいのか、野菜ごとに解説します。
実験
ナス農家の間では、実を摘むごとに枝先を切り落とす「切り戻し収穫」が、良果をコンスタントに収穫する方法として定着しています。
一方、もう一つの方法として、夏に枝を一気に切り戻す「更新剪定」も広く普及しています。
今回はこの両方をガチンコで比較しました。
すると両者の間では、実のつき方や数、大きさに明確な違いが出ました。
家庭菜園ではどちらがいいのか、結果をもとに考察を深めます。
実験
サツマイモは水はけのよい土を好むため、高い畝を立てます。
しかし高く長い畝を立てるのはひと苦労。
そこで畝ではなく、直径2m、高さ70㎝のお椀形の畝(山)をこしらえて植えてみました。
みごと、ほとんどの苗が収穫へとたどり着き、大小のイモがゴロゴロとれました。
畝より収穫が楽で、うんと省スペースでできる画期的な栽培法です。
実験
大玉トマトは通常、わき芽をすべて摘み取り、主枝に順々に花房をつけていくのが栽培の常識とされています。
一方、中玉やミニでは複数の枝を伸ばして多収をねらうのが一般的です。
そこで、主枝の他にもう1本わき芽を伸ばして計2本で育てた株と、従来どおりの1本で育てた株で、収量を比較したところ、2本仕立てのメリットがはっきりしました。
別冊付録
家庭菜園で問題になる害虫や病気。
その正体を知り、性質に合わせた対処方法をご紹介します。